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断熱と健康の深い関係
2014年06月29日
先日、ハービス大阪にてYKK㈱主催で、近畿大学の岩前篤教授の講演会に参加させていただきました。
13時半から夕方5時の開催で、前半はYKK㈱の樹脂窓の説明でした。 後半からは岩前教授の講演で、その内容で特に印象に残ったことをご紹介します。
教授によりますと、断熱強化はどうも家の燃費、すなわち省エネのためにするものだと思われがちで、実際省エネのためだけにするのであれば設備機器の高効率化や、再生可能エネルギー(太陽光発電など)が手っ取り早く、また国も推奨しているのでついつい機械設備(スマートハウス)の方へ大手ハウスメーカー筆頭に傾注しているが、はたしてそれがセロエネへの道として正しいのか? 断熱強化はもっと違う目線で提言すべきだと話されていました。
そのテーマが「健康」でありました。 健康のためにもっとパッシブな部分の断熱強化をすべきで、それからプラスでスマートハウスだと先生は言われていました。
世界規模の死亡率季節感変動のデータによると、寒い時期に亡くなるケースが多く、交通事故による死亡率が年々減っているのにもかかわらず、家庭内の不慮の事故による死亡が増えているというのはどういうことなのでしょうか。
断熱強化がまだまだ先進国から見ても低い基準で建てられている家が多く、これから先も負の遺産を作って行っていいのだろうか? と提言されておられました。
先生のお持ちのデータによると、断熱強化することで健康が改善されたケースが多く、断熱の等級グレードによっても健康改善率が上がるようで、住宅断熱化の効果を熱弁されておられました。
実際こうした裏付けされたデータがある以上、もう一度パッシブな部分に目を向けるべきだと思いました。