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崩れ続ける山「交野山」
2017年01月19日
私の住んでいます交野市は平成25年の台風18号による豪雨で多くの被害がでました。もともと山裾に多くの住宅地が開けている場所ですが、この山がとても崩れやすい花崗岩で覆われています。山に入ると緑に混じって岩が点在していますがその岩肌がもろく、手で触るだけでぽろぽろと砕けます。この細かい花崗岩の粒子が山や平地も覆っていますので、豪雨ともなると川に大量の土砂が混じり一緒になって山からすそ野に流れ込み台風18号の際は墓地やため池などが埋まりました。
JRの踏切が崩れた場所もあり、ここに25年住んでいますが後にも先にも見たことのない光景でした。幸い人的な被害は無かったのですが、それからも山からの土砂の流失は続いていますので、大阪府は砂防目的の小さなダムの築造を続けています。
このダムの構造が時代とともに変遷していきますので、とてもおもしろいです。もともとそういう性格の山ですので山の中には多くの小規模な砂防目的のダムが多くありましたが古いものはほとんど重力式コンクリート造で築造されていました。この一部は台風18号豪雨の土砂の圧力で壊れてしまいました。
去年から今年にかけて築造された砂防ダムです。鉄枠に砕石を充填した構造になっています。ただ出来上がった直後に上流部は砂で埋まっています。
先ほどの鉄枠ダムの上部にある丸太で築造された砂防ダムです。こちらも上流部が砂で埋まっています。
交野山頂上からの景観です。
交野山は標高341mの低山ですが、大阪府と交野市が森林公園として整備しましたので林道も多く特に頂上からの景観が人気の山です。天気が良くて空気が澄んでいれば淡路島や六甲山、京都方面の山々が見渡せます。