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地震の予知?
2018年10月13日
今年は地震や台風が次から次へとやってきて、甚大な被害が出た災害の多い年ですが、特に大阪で6月に起こった「大阪北部地震」は、かつての阪神淡路大震災の記憶がよみがえるほど、大きな揺れに感じました。
マグネチュードは6.1ですので、地震のエネルギーは中ぐらいだと思いますが、震度は6弱と強く、揺れの範囲も広かったように思います。少し築年数がかさんだお家は、屋根や壁の被害が多く、台風の影響もあって、いまだに屋根にシートがかかっているお家をあちこちで見受けます。
台風も24号のように車や家を吹き飛ばす、大きな風の力に恐怖を感じますが、とりあえず、進路や台風の強さを事前に知ることができますので、避難も含め準備が可能です。心の準備として相応の覚悟もできます。
ところが地震は、突然襲ってきます。不意を突かれますので、どう行動するかの判断ができません。情けないですがこの前の地震では、机の下にもぐることもできませんでした。早く収束してくれと、祈るばかりです。
阪神大震災がおこってからは、次に起こる地震の可能性について、社会的に関心を持たれました。それぞれの断層やプレート境界ごとに巨大地震のおこる確率、何%と発表されています。ただこの確率は統計的なものが主で、過去に起こった地震を、何年ごとにどの程度の地震が起こっているかを検討して、もうそろそろおこりそうな確率が何%あるかが、発表されているように思います。
地震の予知というと、科学的なものがあまりありません。ナマズや地震雲が有名ですね。
一方で、GPSを使って地殻の移動を精密に観測したり、地震計を集中して設置し、揺れを24時間観測されています。このような観測体制は、地殻の異常な動きをすみやかに察知して準備に役立てる、物理的な地震予知につながる研究なんだと思います。
国は公式に地震予知は不可能との立場のようですが、それでも研究自体は諦めていないようで、最近、南海トラフを直に掘削する船が出航したニュースが出ていました。
この船は、「探査船ちきゅう」という、世界最大の掘削船との事で、地殻を7000m掘削できる能力があるそうです。来年の3月までかけて和歌山沖のフィリピンプレートとユーラシアプレートのぶつかり合っている、まさにそこをピンポイントで掘削し、海底からさらに5200m下の、まだ誰も見たことがない未知の岩石をサンプリングして持ち帰る、との事です。
その岩石の種類や強度、どの程度の力で壊れる岩石か、今、どの程度の力を受けているのか、などを分析し、南海地震がいつどの程度の大きさで起こるかを、物理的に判断できるかもしれない、と期待されているようです。まさに夢の地震予知につながるかもしれない観測ですね、期待したいです。
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