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TIP構法
2024年10月19日
TIP構法とは、日本で開発された革新的な木造住宅用の耐震構法です。この構法は、東京工芸大学工学部建築学科の上西研究室で開発され、自然の法則を活用して耐震性能を高めることを目的としています。TIP構法は、従来の軸組み構法に比べて、構造力学の原理を応用し、耐震性を向上させています。
特に、TIP構法は下地板を斜め45度に配置することで、建物全体の剛性を高め、地震や台風などの自然災害に対する抵抗力を強化しています。この技術は、阪神淡路大震災や東日本大震災など、過去の大規模な災害を経験した日本において、木造住宅の安全性を高めるための重要な進歩となっています。
TIP構法は、その強度と粘り強さにより、実際の地震での被害がなかったことが報告されており、その実績は施工実績9288棟にも及びます。これにより、TIP構法は日本の建築業界において、信頼性の高い耐震構法として認識されています。
日本TIP建築協会は、この構法の普及と教育を行っており、セミナーや構造見学会を通じて、多くの建築家や工務店に技術を提供しています。また、TIP構法に関する詳細情報や施工例は、日本TIP建築協会のウェブサイトで公開されており、興味のある方は参照することができます。
TIP構法は、日本の厳しい自然環境に対応するために開発された耐震技術の一つであり、今後も多くの家族に安心と安全を提供し続けることだと私たちは思っております。
今回も麓棟梁の手によって高槻市内でお建てするK様邸もTIP構法による施工をさせていただきました。ライトアップを見る麓棟梁も感無量という感じです。