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Blog大成ファミリーブログ
ご家族のお立会いの中、気密測定を行いました。
2016年04月01日
先日旭区で建築中のK様邸で気密測定を行いました。
K様邸は延べ床面積が110坪を超える2世帯住宅ですので部屋数も多く、担当のK棟梁もいつも以上に結果がどう出るか緊張していたように見受けられました。その結果は見事0.07でしたので、棟梁も無事に責任を果たせたという安堵感と測定結果のレベルの高さに、より一段と誇らしげな感情が入り混じったとても良い表情を見せてくれていました。
もちろんご家族でこの気密測定にお立会いいただいたK様も、次元の違う気密測定の結果にご満足いただけた様子で、こんな良い結果はなかなか出るもんではないでしょう、とK棟梁に感謝のお言葉を送っておられました。
言わずもがなですが、気密測定はいろいろな断熱指標の中で唯一実測できる指標です。この結果出てくるC値は断熱性能を大きく左右しC値が良ければ換気環境も大きく改善されます。つまり格段に住み心地が良くなり空気質も大きい意味で改善されますので、C値にこだわらずに住み心地の良い家などできるはずがないと思っております。
そしてそういう弊社の家づくりへの姿勢をするどく捉えて気密工事に取り組んでいただいている棟梁の方々に感謝し、さらに良い家を目指して頑張ろうと決意も新たにすることができた気密測定でした。
測定器が作り出す建物内外の気圧差を玄関ドアーの開け閉めにより体感していただいたりして気密測定というなかなか立ち会う機会の少ないイベントが、K様ご家族様の家づくりの思い出になれば幸いです。
平成27年度の補正予算が決まりそうです
2016年01月18日
例年の事ではありますが、今年の補正予算が今週中には決まりそうです。補正予算は本予算で十分な対応ができなかった事業へ年度末に執行される臨時的な対策ですが、ここしばらくは景気対策という性格も併せ持つため事業規模もそれなりに大きくなっています。
今年は3兆3000億ほどの予算規模で、財源は税収の自然増と国債利子が低金利でその分の剰余金との事です。例年この補正予算で決定した事業の中に、我々の仕事にかかわるものが少なからずありますので注意しておりますが、今年は「出生希望率1.8にむけた3世代同居を含めた子育てのしやすい環境づくりを進める施策」のために「3世代同居に対応した良質な木造住宅の整備の促進」という事業と、「介護離職0」の達成にむけ「サービス付き高齢者向け住宅の追加供給を図るため、住宅の整備を進めるというものが含まれています。
予算は上記の2事業で約252億ほどですが、ちなみに前年度の補正予算で計上されていた建築関連予算はその名も「住宅市場活性化策」2095億円ですので、今年はほぼ10分の1となっています。昨年は消費税アップで冷え切った住宅市場をテコ入れする目的でしたが、今年は「1億総活躍社会の実現にむけて緊急に実施すべき対策」を目的とした予算との事です。
「3世代同居に対応した良質な住宅」で補助される事業は、「地域型住宅グリーン化事業」という従来からの事業に追加した内容となっており、最大120万円の補助金に+30万円が加算される仕組みをとっています。なおこの事業に応募できるのは特定のグループだけですので、一般のエンドユーザーの方が直接応募する事はできません。応募期間も1月18日ですので今日までです
。「サービス付き高齢者向け住宅」も従来から継続されている事業に追加された内容で、特色としては従来の賃貸の共同住宅から空き家活用を想定した1戸建ての改修建て替えを想定しているところです。
本予算もこの流れは変わりなく「3世代同居で子育て支援」と「空き家活用で介護施設不足の解消」が今年のキーワードとの事です。家づくりはその時点での政策の影響を強く受けますが今年は消費増税前年という事でよりその影響が大きいので、お家を建てられる方の不利益にならないよう、情報収集に努めたいと思います。
国の政策がお家を建てる際の補助金や税控除の対象となって具体化します。昨年は省エネポイントであったりフラット35S金利優遇でしたので分かり易かったのですが、今年はなかなか複雑です。
涼温換気のダクトに関する社内検査を実施しました。
2015年11月26日
京都府精華町で工事中のF様邸で、ダクト検査を行いました。弊社の涼温換気システムがしっかり機能するためにとても重要な検査です。
涼温換気にとってダクトはとても重要な役割を担っていますが、いざダクトを配管しようとすると、建物の内部は柱や梁、天井下地などダクトの行く手を妨げようとするもので溢れています。これらの問題は設計の段階で細部にわたり検討し配管経路を決定しますが、その通りの経路で施工できていたとしてもダクティングには最新の注意を払わないと「涼温な家」として十二分には機能しなくなります。
そのぐらい重要で施工の難しいダクティングですが、簡単に考えていいかげんな施工をしているところも多いように聞きます。涼温な家でなくても現在の建築基準法では24時間換気が義務付けられていますのでダクイティングにもう少し注意が払われないと法の趣旨も生かされないのではと思いますが。
この土日にはこのお家で構造見学会を行います。ダクトはもちろん完成すると見えなくなってしまう基礎や壁の中、天井の中を是非ご覧ください。お待ち申し上げております。
F様邸の周囲はのどかな田園地帯ですが最近区画整理されてとても素晴らしい住宅地となりました。そんな訳で涼温な家だけではなく、ハウスメーカーさんの家が軒並み工事中です。完成すればその住み心地にそれぞれどのような評価がくだされるか楽しみです。
横浜でマンションが傾く
2015年10月16日
横浜で大手のマンション販売会社と系列の建設会社が建てたマンションが傾いていると報道されています。原因は地盤の地耐力が不足しているにも関わらず、正確ではないデータで杭工事を行ったことに起因する傾きらしいのですが、問題は故意のデータ改ざんが疑われているところなのでしょう。
故意のデータ改ざんで思い出されるのが、今から10年前に世間を騒がせた姉歯問題です。すべての建築世界に恐ろしいほどのインパクトを与えたこの事件の前と後では建築にかかわる何もかもが変わってしまいましたが、一番大きく変わったのは、日本人はこのようなデータ改竄はしない、という大前提が崩れた事かもしれません。
ただこの事件は、結果として一建築士個人の事件として法的に扱われ、1審判決も出ています。それが真実だとしてもそれで本当に大丈夫なのか危惧した人も多かったと思いますが、あれから10年、とうとう今回は大手という組織に属する人達が、結果を考えるとそら恐ろしい事に手を染めてしまった訳です。結局経済の論理優先主義では大手も個人も関係なく、このような事が起こってしまう時代に突入しているのを実感しました。
そう言えば日本だけではなくドイツの自動車会社もデータ改竄で世界中を騙していました。空気は目に見えないので誤魔化したんでしょうね。
住宅づくりもそうなのですが、建築工事には、隠れてしまう所がとても多く、工事が進むと見えなくなります。そしてそこにこそ拘らないと後で取り返しのつかない問題が起こってくる要素が多く詰まっています。でも拘ると高くつき工期も延びる。経済の論理に合わなくなります。今の家づくりは2か月が標準工期らしいので。
我々、住宅づくりを本業としている者は、何のためにお家を造らせていただいているのかを、常に意識しながら事にあたる必要があります。それは「いい家をつくる会」会員が共有する信条「住まいとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住い造りに携わってはならない」です。
私たちが最初に弊社を訪問していただいたお客様に説明させていただく内容は、隠れてしまって後で見えなくなる所ばかりです。あげさせて頂いた工事写真はその一部ですが
写真①は基礎コンクリート一体打ち工法
写真②はTIP工法
写真③は屋根外断熱施工
それこそ地盤補強から基礎工事、柱や梁などの構造的に重要な部分。加えて断熱・気密に換気に涼温房など。工期も平均6か月かかりますとご説明させていただきます。
建築は経済倫理を優先すると危うくなります、皆さんが気が付かないだけかもしれません、今回のような大事にならないと。
また嫌なことがおこってしまいました。こんな事が当たり前のように繰り返されるのはゴメンですね。皆さん、隠れてしまう所にこだわりましょう。
子犬がやってきました。
2015年10月15日
訳あってチワワが2匹我が家にやってきて、思いもよらず子犬を4匹産みました。それもやってきてから2か月ちょっとで。自宅で自然分娩でしたのでてんやわんやでしたが感動的な4時間ほどのドラマで、得難い経験をさせてもらいました。母犬もまだ生まれて2年過ぎたところですが、完璧に4匹の出産をやりとげた様子は頭が下がるというか、今も懸命に子犬に乳を与えたりしてます。一応仮の名前を付けましたが、長女「ひめ」長男「いちろう」次男「ぽん」三男「さぶ」です。
そんな子犬たちも産まれて45日たちましたが、生まれたばかりのころからみると見違えるようになりました。体重は5倍~6倍になり、歩くどころか跳んだり跳ねたりしながら我が家の隅から隅を探索中です。
まだしつけが出来ないので、そこらで適当に排尿排便、後始末に追われていますが2か月目になると躾をしっかりやるように獣医さんから聞いています。
ただその頃には何匹かはお別れする事になるので、今は一生懸命かわいがっています。もう少しの間、我が家の主人公です。
4匹とも飼えれば良いのですが、あまり無責任な事もできませんので。
涼温な家のセミナーに大勢のお客様がご来場されました。
2015年09月14日
昨日、松井さん久保田さんを、初めて初秋の京都にお迎えをして「涼温な家のセミナー」を開催させていただきました。JR京都駅前の「メルパルクホール」に16組29名のご来場者様をお迎えし、午前11時から午後3時まで長時間お付き合いをしていただきました。
終了後には、大勢のお客様から個別のご相談をご希望いただき少しお待ちいただいたりしましたので、嬉しい思いとともにご不快な思いをされなかったのかどうか心配もしております。でもそれぐらいセミナーの内容とお聞きいただいたお客様の反響がこだましたセミナーではなかったかと思います。
午前の部では、京都でおととしの夏から涼温な家にお住いのN様から、お話をしていただきました。
涼温な家との出会いから実際に住まわれて2年間の住み心地に関して、とても具体的でわかりやすいお話を聞かせていただきました。ご主人様は京都にある有名な建築系の某国立大学の教授で1級建築士という建築の専門家ですのでそのお立場での考え方がありますが、奥様は結露で汚れた窓やカーテンのお掃除などを通じて、実際の生活に根ざした家づくりは私がずっと専門家だという自負を最後まで貫かれました。結果にはご主人様も満足されたようで、半年前のセミナーでは当のご主人様が、ご来場者を前に体験記を語っていただいたことが思い出されました。
他にも弊社との出会いで創業者の小倉会長との逸話もお話いただき、その精神が今の大成にも脈々と受け継がれていると言っていただいたくだりでは、ついうるっと来てしまったのは私だけではなかったかもしれません。
午後からは久保田さん松井さんから多岐にわたる内容で、いかに涼温な家が理にかなった工法であるか、特に涼温換気システムは世界でも比較するものがない素晴らしい換気システムなんだという事をわかりやすくお話しいただきました。ちなみに特許が下りたことにも触れられていましたが、そのことよりもいろいろな工法が乱立し、キャッチコピーだけが華々しく煽り立てる業界にあって、本当の家づくりは「住まいとは幸せの器である、住む人の幸せを心から願える者でなければ住まいづくりに携わってはならない」という「涼温な家」の根本精神をあらためて示されたことが、ご来場者様の共感をいただいたのではないかと感じました。
最後にN様がご主人様からの伝言として話された内容の一部をご紹介させていただきます。
「この家は、これまで長年、外断熱高気密という事に取り組んできた方たちの、試行錯誤の結果、数々の失敗や教訓も経て、また材料の研究や開発が進んだ事と合わさって、ようやく完成されてきたものではないかという気がする。ただどんなに良い材料、良い工法であっても最終的にはそれを造ってくれるのは一人一人の人間である。結局はどんな人がそれを造ってくれるのかにかかっている。その点、大成さんという会社と出会い、我々の家を建ててもらえたことを、大変嬉しく思っている。」
弊社のセミナーにご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
今回の「涼温な家」のセミナーは、弊社としてはじめて京都で行いましたが、大勢のお客様にご参加いただき、ほっとしております。ありがとうございました。
実を言えば、今回の京都での開催を強く勧めていただいたお客様がいらしゃいます。その方はすでに「涼温な家」にお住いのH様なのですが、住み心地の良さをいたく気に入っていただき、もっと京都のお客様に広く知ってもらえるよう「セミナー」を京都でと、弊社の背中を押していただきました。
そのH様が開催直前に会場にお越しいただき、激励のお言葉をかけていただきました。まさかと思っていましたので驚きと感謝で言葉がつまりました。H様や今回お話いただいたN様のように、弊社を暖かく支援していただいているお客様の存在があってこその家づくりだと実感したひと時でした。
松井修三さんと久保田紀子さんのセミナーが近づいてきました
2015年04月09日
「松井さんと久保田さん」のセミナーが明々後日にせまってきました。
なぜ小さな能力のエアコン1台で60坪のお家が暖かくなるのか?
玄関やトイレ、脱衣場も暖かいのは何故?
普段、東京や横浜の勉強会でお話されている内容が大阪グランフロントで聞いていただけます。
それだけではありません、私にはこのセミナーでもう一つ楽しみがあります。
それはN様が涼温換気に住まれて1年半になるのを機会に、その住み心地を語っていただけるのです。
N様は建築などの分野で有名な大学で教授をされておられ、ご自身も1級建築士です。
特に、フランスにあるシトー会の教会堂の研究などで秀でた成果をあげておられます。
著書も多数あり、毎年研究のため海外に出かけられることが多く、なかなか今回のようなお話をしていただける機会がありませんでしたので、どんなお話をお伺いできるのか本当に楽しみです。
世の中は省エネルギーが義務化されようとしておりますが、相変わらずついてこれない作り手を気遣い、中途半端な考え方が幅を利かせていますので、家づくりを検討される方はいいつくり手に巡り合えるかどうかが結果を左右する、そんな状況をお知り頂く絶好の機会です。
今からでも遅くありませんので弊社にご一報を!
このセミナーは、いい家づくりの第1歩を踏み出す良い機会です、是非ご家族そろってお越しくださいませ。
隣は今話題の「ルクア1100」が先日オープンしたところですので、お帰りの際には立ち寄って見られても面白いかもしれません。
当日は良いお天気になりそうです、帰りに造幣局の夜桜も良いかもしれませんね
天気予報指数が【絶対部屋干し】となっています。
2015年03月16日
花粉症が最盛期になっています。
私は筋金入りの花粉症もちなので、朝から目にゴミが入ったような違和感がとれません、 くしゃみや鼻水も。
対策は例年通り、マスクと各種の薬です。
これで6月過ぎまで格闘しますが、最盛期は頭痛やめまいなど不快な症状に悩まされ続けますので、家に帰っても神経質なまでに服から花粉を払ったり、花粉は目に見えませんがいかにも付いてると思って振り払っています。
もちろん窓は開けられません、洗濯物も部屋干し、布団は乾燥機、空気清浄器は回りっぱなしです。
そんな人が多いのかネットの天気予報サイトでは、花粉の飛散情報とは別に、【部屋干し指数】を載せているところがありました。
http://www.tenki.jp/indexes/room_drying/
部屋干し指数凡例
- :外干し
- :外干しもOK
- :部屋干し安心
- :部屋干し
- :絶対部屋干し
これを見ると今日は5段階の部屋干し指数の最上位指数である「絶対部屋干し」が全国くまなく表示されています。
大阪では19日木曜日までは「絶対部屋干し」、東京ではしばらくずっと「絶対部屋干し」です。
ところで部屋干しは生乾きと臭いが嫌なのですが、換気が十分に動いてくれる【涼温な家】では外で干すより良く乾き、臭いが全くしないと、京都で涼温な家にお住いのK様がおっしゃっていました。。
中途半端な換気システムでは不可能ですね。
これもK様のお話ですが、家全体どこでも部屋干しが可能な【涼温な家】では外干し用のバルコニーがいりませんので、1階の洗濯室から2階のバルコニーに重たい洗濯物をかかえて階段を上る必要もありません、安全ですね。コスト削減にもなって本当に良かったとの感想でした。
嫌な花粉に悩まされるストレスが軽減され、家にさえいればこの季節をのりこえられます。
花粉で悩まされている方は是非弊社の涼温な家体感ハウスにお越しください。
宿泊もできますのでじっくりと空気感を確かめていただければ幸いです。
外の空気は年々汚れていくような気がします。花粉は言うに及ばず黄砂にpm2.5 .
排気ガスや虫など、家に入ってほしくないものは思ったより多いのではないでしょうか
【涼温な家】はホコリが少ないのもお掃除が楽だと好評です。
2020年省エネ住宅義務化と【涼温な家】と健康
2015年03月05日
巷では健康に関心が高まり、テレビではいろいろな健康啓発番組を目にしない日が無いほどです。
でもご自分の健康のために、お家の性能に関心をむけておられる方はそれほど多くないように感じます。
健康維持からみて、高いレベルの断熱気密に換気と冷暖が見事に組み合わされた【涼温な家】は家づくりの第1候補ではないでしょうか。
逆に世の中にあふれている家づくりは多くの問題を抱えているように思います。
先ごろ、国土交通省の社会資本整備審議会建築分科会建築環境部会は、2020年までに省エネルギー基準を新築住宅に適合させる事などを盛り込んだ報告書を公表しました。
報告書では工程表も示され、省エネ性能に優れた住宅が市場で適正に評価されるよう、性能表示の普及も進める内容となっています。
特に工程表にある【2020年までに省エネ基準適合住宅の義務化】という制度は、1970年代のオイルショック以来続いてきた省エネの流れで初めて義務化される省エネ制度です。
2020年で言えば実に半世紀の時を経て義務化される省エネ基準ですが、内容は1999年に制定された次世代省エネルギー基準とほぼ同レベルのものです。
つまり20世紀基準ともいえますが、この省エネ基準ですら工務店の半数は施工した事がないと言われています。
それほどいまだに断熱気密への関心をもたない作り手が多いのですが、その状況での義務化は大事業です。
ところで【涼温な家】にお住まいの方に冬の電気代金を聞いてみますと、1万円~3万円前後のお答えをいただく事が多いです。
もちろんお家の規模や生活スタイルに大きく影響されますので一概に比較はできませんが、お家全体の温度差を少なく保ち、トイレや洗面、廊下や浴室まで快適な住み心地が実現できますので、それにかかる費用としては適切な金額だと思います。(個人的な意見です。)
ただ、それまでに住んでおられたお家と比較すると増えたという方もおられるのですが、冬の寒さにどのように対処されていたかを考えてみると良くわかります。
他の国との比較ですが、1世帯あたりの暖房エネルギーは、欧米諸国が日本の4~6倍、韓国ですら2倍以上使っているというデータがあります。
つまり日本人は冬は寒いのが当たり前、家族全員こたつに入って暖をとる生活スタイルが、長年にわたって定着してきました。
その結果、暖房レベルそのものが、省エネ以前の問題といわれるほど低く、室内をもっと暖めないと体に悪いと指摘されています。
結果として家の断熱性能に目を向ける方が少なく、端的な例として窓の断熱性能が他国と比較して極端に悪い実態があります。
ペアガラスに関心が集まるようにはなってきましたが、窓と言えばアルミサッシではなかなか性能は向上しません。
サッシの性能を端的に表す「熱還流率」(低いほど高性能)をみても、日本では2.33以下が最高性能サッシと認定されますが、ドイツでは1.33超を使用禁止にしているぐらいです。
それでも近畿のような地域では、あまり雪も降らないし、寒いと言っても北海道ほどではないから、暖房にそれほど気を使われない方が多いように思います。温暖な地域という認識です。
ところが【冬の寒さによる病気の自宅死亡率】という集計があり、都道府県別のデータを見ますと、心疾患は第1位が四国、第2位は近畿、第3位は中国となっています。北海道は第10位です。
呼吸器疾患は第1位が北陸、第2位が近畿、第3位が東海となっていますが、北海道は10位です。
欧米では健康への配慮から住宅の最低温度を規制する国が多く、英国では16度以下は呼吸器疾患への抵抗力が低下するとして、家主に改善を命じる事もあるようです。
外気温低下と自宅死亡率の相関関係は西日本で高く、北海道はもっとも低いのですが、その理由は家の断熱性能が低い地域は室温も下がり、高齢者の体に悪影響が及ぶのに対し、北海道では断熱化が進み、室温が維持されるためと考えられています。
省エネを費用節減効果で考えた場合、もともと冬の暖房費を最低限しか使わない地域では光熱費で検討してもあまり変わりばえしませんが、健康が保たれて払わずに済む医療費や介護費を加えれば数年で元が取れるのではないでしょうか。
健康のため冬暖かい家は、住む方の幸福に直結する住まいです。
残念ながら断熱を省エネ基準でしか評価しない現状が、遅々として進まない省エネ住宅の義務化となったのはいかにも皮肉な実態です。
工務店の半数が1999年の省エネ基準の家を建てたことが無い状況では、断熱性能を高めた快適なお家に住めるかどうかは、これからお家を建てようとする方の意識次第と言えます。
是非弊社の体感ハウスにお越しいただき涼温な家の住み心地と空気感を味わってください。
繰り返しますが、高いレベルの断熱気密に換気と冷暖が見事に組み合わされた【涼温な家】を、是非家づくりの第1候補にお加えくださいませ。
年齢とともに血圧や血糖値やその他もろもろ関心が高くなります。
生活習慣との関連も言われますが、お家も大切な要素ですね。
難解な数学と涼温な家の関係
2014年12月19日
一段と寒さが厳しくなった12月17日(水)に、京都市左京区でS様邸のお引渡しが行われました。場所は左京区でも最北部にあたり、貴船や鞍馬にほど近い閑静な住宅街の一角にあり、さすがに寒さも2~3度は低いのではと感じるところです。
道中でも橋の上は小雪が吹きだまっており緊張しましたが、家の中は別天地、うわー暖かいと異口同音に皆が声をあげていました。玄関と居間の境にはドアや間仕切りもなく一体化され、吹き抜けもあり、見た目はとても寒く感じますが、足元から頭上まで気持ちの良い暖かさに包まれ、温度差は感じられません。この気持ちの良い不思議な感覚は体験してみないと分かりませんので、ご存じない方は是非一度ご体感ください。
それはそうとお施主様のS様は、高名な数学の研究者で、京都大学を卒業後しばらくして京都産業大学の数学の教授をされ、今は独立して数学の研究をされています。そのために1年のうち半年は海外や南の島で過ごされる生活を10年近く続けてこられました。
寒さや湿気が健康や思考の妨げになるという理由からですが、そこで注目されたのが「涼温な家」です。「いい家が欲しい」などの本を読まれてその家づくりに共鳴され、長い時間検討された結果、やはりこの工法しかないと結論を出されてからはまっしぐらに家づくりを進められました。お引渡しの日もその暖かさに大満足され、大成に任せて本当に良かったと言っていただけました。家づくりをする側からすればこのお言葉ほど嬉しいものはありません、S様ありがとうございました。
ところで、S様にはその数日前にも記念の会食にご招待いただき、市内の有名なホテルでご馳走していただきましたが、その席で日頃の数学の研究のお話をお伺いいたしました。もちろんこちらの頭の程度がしれていますので、お話の内容の数パーセントも理解できません。すごいおもしろそうなお話なので分かろうとするのですが、肝心なところが分かりません。S様のお話がお上手でしたので最新の数学のおぼろ姿程度を垣間見せていただけたかなーと思っています。これからもすごいご活躍をされるんだと思いますが、「涼温な家」が健康の維持とストレスのない生活をご提供させて頂ける事にほこりを感じたひと時でした。
S様は研究が佳境に差し掛かっていらっしゃるとの事で、お引っ越しは来春です。この寒い時期に涼温な家を、との思いもありますが先は長いので、最良な環境の維持に努めたいと思います。